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春合宿
“春”合宿と銘打っているものの、まだ寒さの厳しい二月。今年もやってきました。幹部交代の季節です。
例年の強化練ではアップは総体の周りを回ることが多いが、今年は多くの日が雪に見舞われてあまり走れなかった。 代わりに行われたのが屋内でのアップ。体育館でケイドロやドッヂボールを行ったが、今年は塩尻道場に通う主将のせいで変わったアップがあった。子供クラスのアップを取り入れたのか、“ほふく前進”やしゃがんで歩く“アヒル”での道場往復が多く、不評を奏した。 アップ後の練習では例年通り審査技を中心に練習し、合宿に向けてモチベーションを高めていた。 一日目は午後からの稽古。審査まで一週間を切った二年生たちは真剣な面持ちであった。 夜の稽古では、温めた体が冷えないように道着下へのシャツの着用を男女ともに認めた。主に剣の合わせを行い、本番へ向けてしっかりと体へ叩き込んでいった。 二日目は朝からの稽古。起きてすぐに道場へ集合し、剣杖の稽古。合宿を通して静風荘前の芝生がぬかるんでいたので、朝の稽古は全て道場内となった。 この日は午後から埼玉大学の方々が来年度の幹部と共に来てくれて、非常に活気のある稽古となった。二年生は自分たちと同じ学年の埼大生を見て自分たちの遅れを認識したのか、一段と励んでいった。 三日目。このころから気が緩んだのか怪我や体調を崩す人が現れはじめた。ねんざをする者やインフルエンザにかかる者が数名出た。 この日から石垣先生がいらっしゃった。ちょうど埼玉大学の方たちと入れ替わりであり、午後の稽古から指導していただいた。技は一・二年を分けて行い、一年生には基本的な後ろ技を、二年生には審査に向けての技を教わった。 四日目の稽古は、午前は剣の合わせを、午後は杖の合わせをみっちり教わった。合わせの体捌きに変更が何点かあったため、審査前の追い込み時期の二年生は驚いた。そのせいか夜練はこれまでにないほど必死になって復習していた。 五日目は午前・午後を通して二年生は苦手な自由技の稽古。取り・打ちの様々な場合での技やその組み立てを教わっていった。中には普段行わない技や、一度もおこなったことのない技もあり、苦戦しつつも何とかものにしようとしていた。 六日目となり、とうとう審査本番の日。午前は中島監督に指導していただき、ぎりぎりまで粘る審査の受審者。 しかし審査というのは最後まで分からないもの。午後から石垣先生が長野のカルチャーから戻られ稽古をつけて頂き、あと30分を切ったかというときに悲劇が・・・。合気落としの練習中に受け身を失敗して肩から落ちた二年生がひとり。なんと亜脱臼となり、審査を目の前にして泣く泣く辞退。急きょ審査のペアが変更になり、戸惑いつつも審査が行われた。 審査は二級の受審者がインフルエンザでダウンしたため、初段と弐段のみが行われた。 そしてコンパへ。審査の結果は見事全員合格。「合格おめでとう」や「幹部お疲れ様」の声と共にお酌の嵐となり、皆の苦労をねぎらっていった。 七日目は新幹部の稽古となった。ピカピカの袴をはいた新主将が前に出て、約二時間の稽古。 稽古後はお約束の袴初め。親の代である31期も駆け付けて、思い思いに投げられて、今年の合宿は終わった。 32期 きこり
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